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左から、オリーブグリーン、利休鼠(Lovat)、ネイビー、ブラウン。これが一般販売分。右に積んだのが予約分。ブラウンが圧倒的です。後ろに掛けてあるのが昨年からの持ち越し品で、コーンとブラック。すでに洗いを掛けて縮んだ状態です。こんな状態を経ています。袋入りハンガーから取り出し、タグを外して、ひっくり返して裏返し、形を整えて、洗って、一時間高温乾燥機にかけ、またひっくり戻してたたみ直し、目立つシワだけはアイロンを掛け、タグを付け直す。5年目ともなると手慣れたものですが、それでも二日かかりました。縮みきってる状態で、裾丈は3cmほど縮んでます。昨年度の記事を加筆訂正しつつ2025年の解説文といたします。
コーディングスCORDINGSは、1839年創業で180余年の歴史を誇る、ロンドン・ピカデリーにあるブリティッシュ・カントリーウェアの専門店。私も何度行ったかしれません、いつも冷やかしばかりでしたが、ずっとずっと憧れの店でありました。一度経営危機に陥ったとき、この店の大の顧客であったエリック・クラプトン氏が支援を引き受け、現在もE.C.が筆頭の大株主として経営を支援していることも、この世界ではよく知られた話です。そのコーディングスの商品をまさか自分の店で売ることができるなんて、夢にも思ってませんでした。5年連続の入荷、モールスキンのトラウザーズです。生地は当然というか必ずというか、英国ブリスベン・モスBRISBANE MOSS、の生地です。英国の生地と言えばスーツやジャケット生地のような毛織物が多いのですが、例えば西ヨークシャーの名だたる毛織物のミルももともとは綿織物から創業したところも多く、いわば、ブリスベン・モスはかたくなに綿織物を守り続けた稀有なブランドとも言えまして、特にこのモールスキンは、他社の追随を許さないブリスベン・モスを代表する素材といえます。英国でモールスキン(モグラ肌、の意)といえば、ブリスベン・モス、このヘビーな素材以外にありえません。当店のモールスキンの展開、今年は4色です。まず3年ぶりの復活ブラウンから。 写真は洗ってない状態です。洗うとさらにいい感じにクタリます。近年の新色が明るい色ばかりだったので、待望のダークカラー登場で、予約の入りも圧倒的人気でした。次は、3年目になりました、利休鼠です。 この色、印刷や画像だとなかなかうまく伝わらない色なのです。しかも英国の色名がLOVATですが、我々がツイードなどでよく知っているロバットグリーンとは全く似てない色なので、こりゃ混乱するよな、ということから、当店はイメージとして捉えて欲しくて勝手に利休鼠と名付けました。茶人・千利休が好んだ茶器の色で、緑がかったねずみ色を指します。こういうネズミがいるわけではないので念のため。試みに利休鼠で検索をしてみてください。この色合いが理解できるはずです。ボタンフロント、ベルトレス、ブレィシス(サスペンダー)釦付、は、ジッパー発明の前から続いてるんだぞ、のコーディングスの矜持みたいなもんでしょうか。シルエットもクラシックで、股上深めでそれほどに細身ではありません。でも裾幅20cmですから裾周りはスッキリ、です。ウェスト仕上がりもサイズ表記と比べるとやや大きめです。3色目はオリーブグリーン。5年連続して続けているのはこの色だけです。一番モールスキンらしい色と言えるでしょうか、まずは最初に一本持っておきたい色です。つまり、5年目の今年、すでに行き渡った感もあるので、入荷本数は少なめです。
ベルトレスですが左右にゴム入り(背中部分にあり表からは見えません)のアジャスターがあり、6cmの調整が効きます。ベルトレスと言うと抵抗を示される方も多いのですが、それが違うんです。私も4本買って履いてみて感動したのがこのベルトレス、ゴムとアジャスターのおかげで、ホントによくフィットするんですね、まさにベルトいらず=ベルトレス、であります。6cmも調整できるので、多少太ったり痩せたりしても、大丈夫です。
4色目。一昨年だけお休みして昨年から復活のネイビーです。
お持ちの方も多いでしょうが、濃紺というよりもやや明るめのネイビーで、洗ったあとの色合いがとてもいいのが気に入っています。画像では赤みのあるように見える方もいらっしゃるかと思いますが、決して紫っぽくはありませんのでご安心を。以下は、昨年からの持ち越し品が少しあるので、ここで紹介。ブラックです。 コーンも一本だけ34"があります。 ------------------------------------------------------さてここからは当店独自の施しになります。洗濯表記がドライクリーニングのみになってますが、モールスキンは元々が冬の作業着から由来する素材、洗ってこそ味の出る素材です。でも洗うと縮みそうだよなぁ、ということが心配になりまして、日本で一番コーディングスに詳しい富山のKさんに電話をかけて相談しました。彼は実際にロンドンのコーディングスに勤務し、販売と仕入れを経験しており、帰国後も、長年に渡りブリスベン・モスのモールスキンの取り扱いを続けているので、彼の意見をぜひ聞いてみたかったのです。で、彼の意見を取り入れた上での当店の結論ですが、全部一度洗ってから販売する、ということにしました。これ以外の方法は考えられませんでした。案の定3cmほど縮みまして、また当然風合いも変わりました。あたりが出ていい感じに古ぼけました。タイトルの総合写真もワンウォッシュ後のものです。サイズ表です。エージェントの資料にウェストの調節幅や数字の単位を手書きで書き加えました。たとえば普通は32インチだと81cmが通例ですからこいつがやや大きめの仕上がりだとお分かりいただけるでしょう。それから、もう一つ、ボタン補強です。フロントのボタン付けが甘いものがあるので、裾上げ加工のときに必ずボタン付けもチェックし、付け方の甘いボタンはしっかり補強をしています。慌てて小用で構えたらアサガオにカチンと落下、じゃ、笑い話にもならないですから。最後に価格です。英国物は値上がりが激しく、今年の価格が36,000円(税別)となりました。加えて、当店独自の施工として、洗いと乾燥、プレス、裾上げ、ボタン補強、を施しますので、加工料として1,400円の加算を申し受けます。(この加算はエージェントの了解を得ています)ですので、当店での提供価格は41,140円(税込)となります。どうかご理解ください。----------------------------------※通販時の裾上げについて。備考欄に股下寸法をご指示ください。裾上げいたします(ミシンたたき三ツ巻仕上げ4cm幅)。ただし裾上げ加工後の返品や交換には一切応じられませんのでご了承ください。返品交換の可能性があるなどで、裾上げ&ボタン補強をしない場合には、550円を値引きします。裾上げの目安です。参考までに。まだもう少しだけ縮むかも、ということで、ややクッションする程度に長めにピンを打ちました。
41,140円(税込)
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